「あの人、なんかいつも私の方向いてる気がするんですよね…でも気のせいですよね?」
コーチングのセッションで、こういう言葉が出るたびに、私は心の中で(あ、またこのパターンだ)ってなる。
気のせいじゃない。絶対に。
でも「そうですよ、脈ありですよ!」なんてすぐ言わない。なぜかというと、本当に伝えたいのはそこじゃないから。
今日この記事を読んでほしいのは、「彼の気持ちを確かめたい」という女性だけじゃない。むしろ、自分が好意を持たれることに、まだ慣れていない女性に読んでほしい。
体の正面を向けるという行動の心理を知ることは、彼を読み解くことでもあるし、同時に「あなた自身が選ばれていること」に気づくきっかけになる。
そういう記事を、今日は書く。
男性が「無意識に」正面を向けてしまうのはなぜ?
まず大前提として。
男性が体の正面をあなたに向けるとき、ほとんどの場合、本人は気づいていない。
「俺、今あの子に体向けてるな」って意識しながらやってる男性、ほぼゼロ。むしろ友達に指摘されて「え、そうだった?」ってなるくらい。
これ、心理学的には「接近動機」と呼ばれる現象に近い。脳が「この人ともっと近くにいたい」と判断すると、体が自然とその人の方向に向く。言葉より先に、体が動く。
そしてもうひとつ、進化心理学的な視点。
人間は、信頼できない相手・危険な相手に対して体の正面をさらさない。正面を向けるという行為は、無防備を見せることと同義。つまり無意識のうちに「あなたは安全な存在」「あなたに心を開いている」というメッセージを、体が勝手に発信してる。
言葉にならない感情が、体に出る。それが体の正面向きの正体。
自分が出しているサインに気づいていない男性の特徴
コーチングをしていると、よくこういう話になる。
「彼がいつも私の方を向いてくれるんですけど、友達には同じことしてなくて…」
その「違い」に気づいてる女性は鋭い。正解。
男性が特定の女性にだけ無意識で体を向けてしまうとき、そこには必ず「特別視」がある。
具体的にはこんな特徴が出やすい。
話すときに体が自然と前傾みになる
体が少し前に傾く。距離を縮めたいという気持ちが、じわじわっと姿勢に出てくる感じ。本人は全然気づいてないけど、傍から見るとわかりやすい。
あなたが移動すると、体の向きが追いかけてくる
グループでいるとき、あなたが少し場所を変えると、なんとなく体がついてくる。これは無意識のアンテナが常に「あなた」を捉えてるから。
他の女性と話すときと、声のトーンや話す速さが違う
体の向きだけじゃなくて、声も変わる。好きな人の前では少し低くなったり、いつもより丁寧になったり。本人はどちらがデフォルトかも分からなくなってることが多い。
あなたが笑うと、体がほぐれる
緊張してたのに、あなたが笑った瞬間に肩の力が抜ける。体の向きも一緒にやわらかくなる。
こういうの全部、無意識。だから怖い(笑)。
女性側の受け取り方がもったいない問題
正直に言う。
コーチングをしていて一番「もったいないな」と感じる瞬間は、サインに気づいてるのに「でも私には関係ない」と思い込んでる女性を見るとき。
胸がぎゅっとなる。本当に。
以前コーチングしていた30歳の女性、仮にMさんとしよう。
Mさんは職場の同僚が、グループの中でもなぜか自分の方に体を向けてくることに、ずっと気づいてた。でも「どうせ礼儀正しい人なんだと思って」と、半年以上サインをスルーしてた。
セッションで話を聞いていて、(あ、これ完全に両想いだ)って確信したんだけど、Mさん自身は「私なんかを好きになる人いるわけない」と本気で信じてた。
その言葉を聞いたとき、私は少しの間、黙った。
(これは恋愛の話じゃなくて、自己認識の話だ。)
彼のサインを「気のせい」に変換してたのは、Mさんの自己評価の低さが原因だったから。
Mさんに「なんであなたを好きになる人がいないと思うの?」と聞いたら、「なんとなく…」という答えが返ってきた。
根拠のない「私には無理」。
これ、本当に多い。
「勘違いだったら恥ずかしい」の正体
「サインに気づいてるけど、勘違いだったら恥ずかしくて…」
これもよく聞く言葉。でも考えてみてほしい。
勘違いして恥ずかしいのと、気づかなくて後悔するの、どっちが本当につらい?
意外と、後者の方がズシンと重たかったりする。
さっきのMさん、最終的にどうなったか。
セッションを重ねて、「私にもちゃんと好意を向けてくれる人がいる」という感覚を少しずつ育てていった。自分のことを「選ばれる存在」として見れるようになってきたとき、Mさんの行動が変わった。
相手の目を正面から見返せるようになった。話しかけられたとき、うつむかずに返せるようになった。
そしたら関係が急速に動いた。告白されたのは、それから2ヶ月後。
「先生、あの時『あなたはちゃんと選ばれてる』って言ってくれた意味が、やっとわかりました」
その言葉を聞いたとき、喉の奥がじんと熱くなって、画面を見てたんだけど文字がにじんだ(笑)。
実は男性も「伝えたいのに伝えられない」でいる
ここ、あまり語られないところ。
体の正面を向けてくる男性の多くは、自分の気持ちを言語化できていないか、タイミングを探してる状態にある。
「伝えたい」という気持ちはある。でも確信が持てない。断られたら関係が壊れるかもしれないという怖さもある。だから言葉にできなくて、体だけが正直に動いてる。
つまり彼も、あなたのサインを待ってる可能性が高い。
こっちに向いてくれてる→でもこちらは気づかないふり→彼も手応えを感じない→また言えない。
このループ、すごくもったいなくない?
じゃあ、あなたはどうすればいい?
アドバイスとして伝えてることは、シンプル。
「受け取る練習」をすること。
好意を向けられたとき、反射的に「気のせいだ」「私には関係ない」に逃げない。
彼が体を正面に向けてきたなら、あなたも正面を向いて返す。それだけでいい。「私、あなたのこと見えてますよ」というメッセージが、体で伝わる。
言葉はまだいらない。
コーチングで繰り返し伝えてることがある。
「好意を受け取れる人は、好意を引き寄せる」
怖がって遮断してると、せっかくのサインも届かない。でも「ちゃんと受け取る」という姿勢でいると、相手も動きやすくなる。
あなたの「気のせい」は、気のせいじゃない
まとめに入る前に、ひとつだけ。
「気のせいかな」って何度も何度も思い直してしまう女性ほど、実はちゃんとサインを受け取ってる。感度が高い。
問題はサインが見えてないことじゃなくて、見えてるのに信じられないこと。
体の正面を向けてくる男性がいるなら、それは偶然じゃない。あなたという存在が、彼の体を動かしてる。
それをまず、ひとつの事実として受け取ってほしい。
「私なんか」は一旦置いといて。
彼の体が言ってることを、ちゃんと聞く。そこから始めていい。
恋愛が怖い人ほど読んでほしいこと
コーチングを続けてきて気づいたことがある。
「好きな人の前でどう振る舞えばいいかわからない」という悩みを持つ女性の多くは、実は振る舞い方を知らないんじゃなくて、自分が選ばれることを信じられていない。
どんなに技術的なアドバイスをしても、「自分には関係ない」というフィルターがかかってると届かない。
まず一歩。
体の向きというわかりやすいサインから、「彼は私を見てる」という事実を積み上げていく。それが自己肯定感につながって、行動が変わって、関係が動く。
あなたのことを向いてくれてる人は、もうそこにいるかもしれない。
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