付き合う前のデート、正直に言うと憂鬱だなって感じること、ありますよね。そんな自分に罪悪感を覚えたり、「本当は相手のことが好きじゃないのかな」なんて不安になったりしていませんか。でも、安心してください。デートが憂鬱になるのは、あなたが冷たい人だからでも、恋愛に向いていないからでもありません。むしろ、それは相手を大切に思っているからこその感情かもしれないんです。
多くの人が抱えている、でもなかなか人には言えないこの感情。今日はそんなあなたの気持ちに寄り添いながら、少しでも心が軽くなるヒントをお伝えできればと思います。
まず知っておいてほしいのは、付き合う前のデートが憂鬱になるのは、本当に珍しいことではないということです。むしろ、真剣に相手と向き合おうとしているからこそ、プレッシャーを感じてしまうんですよね。恋愛って、楽しいだけじゃない。期待と不安が入り混じった、複雑な感情の連続です。そして、その複雑さを感じられるあなたは、とても繊細で優しい人なんだと思います。
では、なぜ付き合う前のデートがこんなにも重く感じられてしまうのでしょうか。
よくあるのが、「うまく話せるかな」というプレッシャーです。相手に良く思われたい、楽しませなきゃ、沈黙が怖い、変なことを言って嫌われたらどうしよう。そんな考えがぐるぐると頭の中を回り続けて、デートの前日から胃が痛くなったり、眠れなくなったりする。私も経験があるのでよく分かります。でも、考えてみてください。相手だって同じように緊張しているかもしれません。あなたが「うまく話せるかな」と思っているのと同じように、相手も「楽しんでもらえるかな」と心配しているかもしれないんです。
それから、期待と現実のギャップへの不安もありますよね。メッセージのやり取りでは盛り上がっていたのに、実際に会ったら思っていたのと違ったらどうしよう。相手が自分のことを気に入ってくれなかったらどうしよう。そんな「もしも」ばかり考えて、デート前から疲れてしまう。理想を描きすぎてしまうと、そのぶん落胆も大きくなるのではないかと怖くなるんですよね。
さらに、「付き合うこと」への意識が重すぎるケースもあります。デートイコール付き合うかどうかの最終試験、みたいに捉えてしまって、一回一回のデートに合格・不合格の判定が下されるような気持ちになる。この人と付き合うべきなのか、相手は自分をどう評価しているのか、そんなことばかり考えて、目の前の時間を楽しむ余裕がなくなってしまう。でも本来、デートってもっと気楽なものであっていいはずなんです。
もともと人見知りな性格だと、それだけで初対面やあまり親しくない人との時間は疲れてしまいますよね。これは恋愛に限った話ではなくて、新しい人間関係を築くこと全般にエネルギーを使う人っているんです。それは決して悪いことじゃない。ただ、自分のペースで人と親しくなっていくタイプなんだと理解してあげることが大切です。
そして、これはなかなか認めづらいことかもしれませんが、実はまだ相手にそこまで強い好意を持っていないというケースもあります。なんとなくの流れでデートすることになったけれど、本心では「この時間、他のことに使いたいな」と感じている。それを自覚すると罪悪感を覚えるかもしれませんが、自分の気持ちに正直になることも大切です。無理に好きになろうとする必要はないんですよ。
では、こんなふうに憂鬱な気持ちを抱えたまま、どうやってデートに臨めばいいのでしょうか。
まず、「楽しむ」ことのハードルを思い切り下げてみてください。楽しいデートにしなければならない、盛り上がらなければならない、そんな「ねばならない」を一旦手放してみるんです。代わりに、「無事に帰ってこられたらOK」「相手の好きな食べ物を一つ知れたら成功」くらいに目標設定を下げてみる。これだけで、驚くほど気持ちが楽になります。
完璧なデートなんて存在しません。会話が途切れることもあれば、お店選びを失敗することもある。それでいいんです。そういう失敗も含めて、お互いを知っていく過程なんですから。
おすすめしたいのが、デートの目的を「観察」に変えてみることです。相手がどんなファッションが好きなのか、どんな話し方をするのか、どんな時に笑顔になるのか。まるで研究者のように、興味深い人間を観察するつもりで接してみる。そうすると、「楽しませなきゃ」というプレッシャーから解放されて、純粋に相手に興味を持つことができます。不思議なもので、こういう心の持ちようでいると、自然と質問も浮かんでくるし、会話も弾みやすくなるんですよね。
それから、「自分軸」を取り戻すことも大切です。デート中、どうしても「相手がどう思うか」ばかり気にしてしまいがちですが、「自分がこの時間をどう過ごしたいか」にも意識を向けてみてください。疲れたら無理にテンションを上げる必要はありません。「ちょっと静かな時間が欲しいな」と思ったら、公園のベンチでぼーっとする時間を作ってもいいんです。自分の心地よさを大切にすることは、わがままじゃありません。むしろ、自分を大切にできる人は、相手も大切にできる人です。
デート前に自分の気分を上げておくことも効果的です。好きな音楽を聴いたり、お気に入りの服を着たり、美味しいコーヒーをゆっくり飲んだり。自分の機嫌を自分で取る時間を作ってから出かけると、少し前向きな気持ちでスタートできます。これは小さなことのように思えますが、心の状態って本当に大きく影響するんですよね。
デート前にできる準備もあります。まず物理的な準備として、行き先の再確認をしておきましょう。待ち合わせ場所、時間、お店の予約状況、最寄り駅からのルートなど、当日の流れを頭の中でシミュレーションしておくと、不安要素が減ります。道に迷って慌てたり、お店が閉まっていて困ったり、そういうトラブルを避けられるだけで、心の余裕が生まれます。
身だしなみの最終チェックも忘れずに。これは相手のためというより、自分の自信のためです。清潔感のある服装、整った髪型、それだけで「今日の自分、悪くないな」って思えたら、それが心の支えになります。
精神的な準備も大切です。会話の「フック」をいくつか用意しておくと安心できます。最近の出来事、趣味の話、相手のSNSで見た内容、前回の会話で気になったことなど、話題の種をポケットに入れておく感覚です。たとえば、「最近ハマっていることって何ですか」「お仕事の話、もう少し詳しく聞いてみたいです」「前に言っていた映画、観ました?」といった質問を用意しておくだけで、沈黙が怖くなくなります。
ただし、ここで大事なのは「期待しすぎない」という心構えです。相手は完璧な人ではないし、自分も完璧である必要はない。理想通りにいかなくても、それが現実なんだと受け入れる覚悟を持っておく。そうすると、肩の力が抜けて、自然体でいられます。
もう一つ、個人的におすすめしたいのが「エスケープルート」を確保しておくことです。たとえば、「今日は18時までには帰る」と自分の中で決めておく。もし会話が弾まなくても、気まずい雰囲気になっても、終わりが見えていると思うだけで、不思議と気持ちが楽になります。これは相手に失礼とかではなく、自分を守るための工夫なんです。
実際に、この憂鬱を乗り越えた人たちの話を聞くと、すごく励まされます。
30代の女性の話です。彼女はとにかく人見知りで、付き合う前のデートは毎回憂鬱だったそうです。会話が途切れたらどうしようという不安で、前日は眠れないほど。デートの日が近づくたびに、胃が痛くなって、何度もキャンセルしようかと考えたといいます。
でも、ある時ふと思ったそうです。「もういいや。最低限の礼儀だけ守って、あとは相手に聞かれたことにだけ答えよう」って。頑張って楽しませようとするのをやめて、自分のできる範囲でいいやと諦めた。そう決めて臨んだデートは、不思議なことに今までよりずっと楽だったそうです。
余計なことを考えなくなった分、相手の話に集中できるようになって、自然と質問も浮かんでくるようになった。結果、すごく盛り上がったわけではないけれど、穏やかで心地よい時間を過ごせたといいます。この経験から、彼女は「頑張って楽しませようとしないこと」が自分にとって一番の対処法だと気づいたそうです。
今では、デート前に「今日は相手の笑顔を一回見られたらいいな」くらいの気持ちで臨むようにしているとのこと。そうすると、相手の小さな反応に喜びを見つけられるようになって、デート自体が苦痛じゃなくなったと話してくれました。
もう一つ、20代の男性の話も紹介させてください。彼は過去に何度もデートで失敗していて、またうまく行かないかもしれないとネガティブになっていました。デートの度に緊張しすぎて、変なことを言ってしまったり、会話が続かなかったり。自分には恋愛なんて向いていないんじゃないかと落ち込んでいたそうです。
そんな彼が試したのが、デートの目的を変えることでした。次のデートでは、相手を「彼女候補」として見るのではなく、「一人の面白い人」として接してみようと決めたんです。どんなことを考えているのか、何を面白いと思うのか、どんな価値観を持っているのか。メモを取るつもりで質問を深く掘り下げていった。
すると、不思議なことに緊張がほぐれて、自然と会話が弾むようになったそうです。相手も、こんなに自分に興味を持って聞いてくれる人は初めてだと喜んでくれて、そのデートがきっかけで付き合うことになりました。今でも、彼はこの時の「観察モード」を大切にしていて、相手を知ろうとする姿勢が二人の関係を支えているといいます。
この二つの話から分かるのは、完璧を目指さないこと、そして視点を変えてみることの大切さです。デートは試験じゃない。合格・不合格を決める場所じゃない。ただ、お互いを知るための時間なんです。
もしかしたら、あなたは今まで「デートは楽しくなければならない」「相手を楽しませなければならない」と思い込んでいたかもしれません。でも、そんなルールはどこにもないんです。静かなデートだっていい。会話が少なくたっていい。大切なのは、その時間をお互いがどう感じるかです。
憂鬱だと感じる自分を責めないでください。それは、あなたが真剣に相手と向き合おうとしている証拠です。軽い気持ちでいられないのは、相手を大切に思っているからこそ。その優しさを、まずは自分自身に向けてあげてください。
デート前に不安になったら、深呼吸をして、こう自分に言い聞かせてみてください。「今日は、相手のことを少しだけ知れたらいいな」「無事に帰ってこられたらそれで十分」って。そして、もし本当に疲れていたら、無理にデートに行かなくてもいいんです。「今日はちょっと体調が良くないから、また別の日にできないかな」と正直に伝える勇気も、時には必要です。
恋愛って、本来は楽しいものであるはずなのに、どうしてこんなに苦しくなってしまうんでしょうね。それはきっと、私たちが相手を好きになろうと頑張りすぎてしまうからかもしれません。でも、恋愛は頑張るものじゃない。自然に、流れるように進んでいくものです。
もし、何度デートを重ねても憂鬱な気持ちが消えないなら、それは相手との相性が合わないのかもしれません。それに気づくことも、大切なことです。無理に好きになろうとしなくていい。自分の気持ちに正直になることが、結局は自分も相手も傷つけない選択になります。
反対に、最初は憂鬱だったけれど、会っているうちに少しずつ楽しくなってきたなら、それは素敵な兆しです。人は慣れていくものだし、お互いを知っていく過程で、距離が縮まっていくこともあります。焦らなくていい。ゆっくり、自分のペースで進んでいけばいいんです。
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