あなたは今、スマホの画面を見つめながら、ちょっとだけ胸がざわついているかもしれません。パチンコ屋さんの看板が目に入るたび、競馬場の歓声が聞こえるたび、心が反応してしまう自分。そんな自分を責めたり、恋愛なんて無理だって諦めたりしていませんか?
大丈夫。あなただけじゃないんです。
ギャンブルが好きな女性って、実は想像以上にたくさんいます。そして、その中には幸せな恋愛を手に入れた人も、苦い経験をした人も、今も葛藤している人もいる。今日は、そんなリアルな体験談を通して、あなたの心が少しでも軽くなるような、そして前を向けるようなお話をさせてください。
閉店まで打ちまくった夜から始まった恋
あれは確か、金曜日の夜だったと思います。仕事が終わって、いつものようにホールに足を運んだ彼女。毎日のように通う常連で、店員さんともすっかり顔馴染みでした。その日、いつもの台に座ろうとしたら、隣に見知らぬ男性が座っていました。
「その台、俺昨日30連したわ」
突然話しかけられて、最初はちょっとびっくりしたそうです。でも、パチンコの話になると止まらないのがガチ勢の性。気がつけば、台の選び方や設定の読み方、昨日の大当たりの興奮まで、まるで旧友のように話し込んでいました。
閉店のアナウンスが流れても、二人の会話は終わりません。近くのファミレスに移動して、今度はメダルの貸し借りの話や、それぞれの「伝説の大勝ち」エピソードで盛り上がって。気がつけば空が白み始めていて、二人とも笑いながら「やばい、朝だ」って。
そこから付き合うまでは早かったといいます。デートの約束も「じゃあ日曜日、開店から一緒に行く?」という感じ。普通のカップルが映画やカフェに行くように、彼らは一緒にホールに通い、競馬場で馬券を握りしめました。
負けた日は少し甘えてみる。「今日の負け、私の分も奢って」って彼の肩に寄りかかって。彼も笑いながら「しょうがないな」って。そんな日常が、彼女にとっては幸せそのものでした。
でも、幸せは永遠じゃなかった。3年が過ぎたある日、彼女がスロットで10万円負けた夜。車の中で彼が静かに言いました。「もう無理、別れよう」。その言葉を聞いた瞬間、彼女の中で何かが崩れ落ちる音がしたそうです。
ギャンブルで始まり、ギャンブルで終わった恋。でも彼女は今、こう言います。「あの3年間は本当に楽しかった。後悔してない」って。
借金300万円が突きつけた現実
カジノバーの扉を開けるたび、彼女の心臓は高鳴りました。ブラックジャックのテーブルに座り、カードがめくられる瞬間の緊張感。それは何にも代えがたいものでした。
週に5回通い、月に50万円勝っていた時期もあった彼女。自分には才能があると信じていました。でも、彼氏は全く違うタイプ。真面目な公務員で、毎日決まった時間に起きて、決まった時間に帰ってくる。そんな彼が心配そうに言うんです。「そんな危ないことやめなよ」って。
最初は「大丈夫、ちゃんと勝ってるから」って笑い飛ばしていました。でも、負けが込み始めた頃から、彼女の様子が変わっていきます。生活費に手をつけ、給料日前にはもうお金がない。そして気がつけば、消費者金融から借りていました。
借金が300万円になった時、全てがバレました。彼の顔色が変わり、言葉を失っている様子を見て、彼女は初めて本当に怖くなったそうです。
「お前と一緒にいると破産する」
その言葉が、今でも耳に残っています。彼の荷物が次々と段ボールに詰められていく音。玄関の扉が閉まる音。一人残されたアパートの静けさ。
彼女は泣きながら、カジノバーの会員カードを破り捨てました。そして必死に働いて、3年かけて借金を完済。今は普通の会社員として、平穏な日々を送っています。
でも、と彼女は正直に打ち明けます。「あの頃のアドレナリンと恋のドキドキが忘れられなくて、たまにまた打ちたくなっちゃう自分が怖い」。それは決して弱さじゃない。ただ、人間らしい葛藤なんだと思います。
毎週末の競馬場が育んだ愛
緑の芝生、馬たちの息遣い、そして観客の歓声。競馬場の空気が大好きな彼女は、毎週末必ずそこにいました。
最初は一人で通っていたんです。予想新聞を広げて、出走表とにらめっこして。でもある日、隣で同じように新聞を広げている男性と目が合って。「今日の本命、どれだと思います?」って、何気なく話しかけたことが始まりでした。
それからは毎週末、同じ場所で顔を合わせるように。馬券を買いながら「今日絶対この馬来る!」って熱く語り合って、外れたら一緒に「やっぱりダメだったね」って肩を落として。でも万馬券が当たった日は、もう飛び跳ねるような喜びで。思わず抱き合って喜んだあの瞬間、二人の距離が一気に縮まりました。
恋人になってからも、競馬場デートは続きます。負けても勝っても、隣に彼がいる。それだけで幸せでした。そして気がつけば、彼からプロポーズされて。
結婚してからも変わりません。G1の日は二人でテレビの前に陣取って、ビール片手に馬券を握りしめて。子供が生まれてからは、さすがに賭ける金額は抑えているけれど、それでも続けています。
「ギャンブルがなかったら絶対出会ってないし、今の幸せもなかったと思う」
彼女のその言葉には、心からの感謝が込められていました。ギャンブルは悪いものじゃない。大切なのは、どう向き合うかなんだって。
ここでちょっと面白い話を。実は彼女、結婚式の二次会で「新郎新婦の馬券予想対決」っていうゲームをやったんだそうです。ゲストに翌週のレースの予想をしてもらって、一番的中率が高かった人に新婚旅行のお土産をプレゼント。会場は大盛り上がりで、おじいちゃんおばあちゃんまで真剣に予想新聞を見ていたとか。「私たちらしい結婚式になった」って、今でも笑いながら話してくれます。
画面越しに芽生えた国境を越える愛
コロナで外出できなくなった時期、家で過ごす時間が増えて、暇を持て余していた彼女。友達に勧められて、軽い気持ちでオンラインカジノを始めました。
ライブカジノのチャット機能で、他のプレイヤーと会話できるんです。負けが続いて落ち込んでいた時、「今日も負けたわ」ってチャットに書いたら、ディーラーの男性が反応してくれました。「俺もギャンブラーだから気持ちわかる」って。
それから毎日のようにログインするようになって、彼の休憩時間を狙ってチャットで話すように。最初はギャンブルの話だけだったのに、だんだん日常のことや、お互いの国の文化の話になって。気がつけば、オンラインカジノじゃなくてビデオ通話でデートみたいなことをしていました。
画面越しに見る彼の笑顔に、胸がドキドキする。遠く離れた国にいる人なのに、こんなに心が近づくなんて思わなかった。
1年後、彼が日本に来てくれた日のことは、一生忘れられません。空港の到着ゲートで待っている間の緊張感。そして実際に会えた瞬間の感動。画面で見ていた彼が、目の前にいる。抱きしめられた時、涙が止まりませんでした。
今は遠距離だけど、来年結婚する予定だそうです。「ギャンブルで人生狂うって言うけど、私の場合は人生最高の出会いになった」。彼女のその言葉は、希望に満ちていました。
恋愛よりも大当たりが欲しい私
30歳を過ぎても、彼女に彼氏はいません。そして、それを特に問題だとも思っていないんです。
休みの日は朝から晩まで、パチンコ屋さんか競艇場。友達から合コンに誘われても「その日は新台入替だから無理」って断っちゃう。たまにマッチングアプリで知り合った人と会っても、「ギャンブルどれくらいするの?」って聞かれて正直に「月50万くらい」って答えると、相手の顔が引きつるのがわかります。
何度かそんな経験をして、彼女は思ったそうです。「もう諦めてる」って。でも、その言葉には悲しさよりも、ある種の覚悟が感じられました。
「恋愛より次の大当たりが欲しい自分がいる」
それは決して間違いじゃない。人それぞれ、大切にしたいものがある。幸せの形は一つじゃないんです。でも、彼女の心の奥底には、もしかしたらちょっとした寂しさもあるのかもしれません。夜、一人でアパートに帰る時。誰かと分かち合いたい気持ちが、ふと湧き上がってくる瞬間があるのかもしれません。
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