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好きかわからないけど取られたくない。その気持ち、実は恋のサインかもしれません

「好き」とははっきり言えないのに、その人が他の誰かと楽しそうに話しているのを見ると、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。そんな不思議な感情に戸惑っているなら、それは決しておかしなことではありません。むしろ、多くの人が経験する、恋の入り口にいる証拠なのです。

今日は、この複雑で繊細な感情について、一緒に考えていきましょう。自分の気持ちが分からなくて不安になっているあなたに、少しでも前向きな気持ちになってもらえたら嬉しいです。

あなたの中で何が起きているのか

「好きかわからない」という曖昧な状態なのに、「取られたくない」という明確な感情が存在する。この矛盾した気持ちの正体は何なのでしょうか。

実は、この感情には複数の心理が絡み合っています。まず一つ目は、独占欲です。恋愛感情がまだはっきりしていなくても、「この人は自分の大切な存在でありたい」という気持ちが無意識に働いているのです。これは決して悪いことではありません。人間関係において、特別な繋がりを求めるのは自然なことだからです。

二つ目は、承認欲求です。相手が自分を選んでくれる、自分を優先してくれることで、「自分には価値がある」と感じたいという気持ちが隠れています。誰かに認められたい、大切にされたいという願望は、誰もが持っている素直な感情です。あなたが相手から特別扱いされることに安心感を覚えるなら、それはあなたにとってその人が特別な存在になりつつある証拠かもしれません。

そして三つ目は、不安と恐れです。相手が他の人に心を向けてしまったら、自分は一人取り残されてしまうのではないか。今ある心地よい関係が崩れてしまうのではないか。そんな漠然とした恐怖が、「取られたくない」という感情を強くさせているのです。

でも、ここで一番大切なのは、この「失いたくない」という気持ちこそが、恋の芽生えである可能性が高いということです。まだ「好き」という言葉で表現できないだけで、あなたの心はすでに相手を特別な存在として認識し始めているのです。

ある心理学者がこんなことを言っていました。「恋愛感情は、明確な『好き』という自覚から始まるのではなく、『この人を失いたくない』という不安から始まることが多い」と。あなたが今感じている気持ちは、決して混乱や間違いではなく、恋心が育ち始めている大切なプロセスなのです。

ちょっと面白い話をさせてください。昔、ある研究で「吊り橋効果」という現象が明らかになりました。揺れる吊り橋を渡るときのドキドキを、人は恋のドキドキと勘違いしやすいというものです。でも実は、「取られたくない」という焦燥感も、似たような働きをすることがあるんです。相手を失うかもしれないという不安が、あなたの心を揺さぶり、その揺れが「もしかして、私はこの人が好きなのかも」という気づきに繋がることがあります。焦りや不安は辛いものですが、見方を変えれば、自分の本当の気持ちに気づくためのヒントでもあるのです。

リアルな体験から学ぶ

ここで、二つの実際にあった話を紹介させてください。きっと、あなたの状況と重なる部分があるはずです。

まず、美咲さん(呼び方として使用)の話です。彼女は大学のサークルで、いつも一緒に過ごしている男性がいました。グループでの飲み会や遊びでは必ず隣にいて、自然と会話が弾む関係。でも彼女自身、「この人のことが好きなのか」と聞かれると、正直よく分からなかったそうです。

そんなある日、サークルの後輩の女の子が彼に積極的にアプローチし始めました。二人で話している様子を見て、美咲さんの胸は嫌な感覚で満たされました。「何これ、すごく嫌な気持ち」。それまで感じたことのない感情でした。楽しそうに笑う彼を見て、「私といるときよりも楽しそう」と感じてしまう自分が情けなくて、涙が出そうになったといいます。

その夜、美咲さんは一人で考え込みました。「なんでこんなに辛いんだろう。ただの友達だったら、こんなに苦しくならないはず」。そして気づいたのです。「ああ、私はずっと彼のことが好きだったんだ」と。曖昧だった気持ちが、失いかけたときに初めて明確になった瞬間でした。

次は、健太さんの話です。彼は職場で同僚の女性とよくランチに行く仲でした。仕事の相談をしたり、たわいない話で笑い合ったり。居心地が良くて、自然な関係だと思っていました。恋愛感情があるのかと自問しても、はっきりとした答えは出ませんでした。

ところが、別の部署の男性社員が彼女を食事に誘い始めました。最初は「ああ、そうなんだ」くらいに思っていた健太さんでしたが、その男性が彼女の隣の席に移動してきたあたりから、心がざわつき始めました。彼女が楽しそうに話している姿を見て、集中できなくなる自分に気づいたのです。

「まずい、これは普通じゃない」。健太さんは自分の感情の変化に驚きました。いつもは穏やかな彼が、イライラしたり、落ち着かなくなったり。そして、「このままだと彼女を失ってしまう」という焦りが、彼の背中を押したのです。「ちゃんと自分の気持ちと向き合おう」。そう決心した健太さんは、思い切って彼女に「好きです」と伝えました。彼女も実は彼のことを意識していたようで、二人は付き合うことになりました。今では健太さんは笑って言います。「あの時、嫉妬しなかったら、きっと何も始まらなかった」と。

この二つの体験から分かることがあります。人は、失いかけて初めて、その人の大切さに気づくことがあるということです。あなたが今感じている「取られたくない」という気持ちは、決して恥ずかしいものでも、間違った感情でもありません。それは、あなたの心が「この人は特別だよ」と教えてくれているサインなのです。

自分の気持ちと向き合う方法

では、この曖昧な状態から、どうやって前に進めばいいのでしょうか。いくつかの方法を一緒に考えてみましょう。

まず大切なのは、自分の気持ちを丁寧に整理することです。焦る必要はありません。静かな時間を作って、自分に問いかけてみてください。「この人と一緒にいると、本当に楽しいだろうか」「相手が幸せそうにしているのを見ると、自分も嬉しくなるだろうか」「もし明日から会えなくなったら、どんな気持ちになるだろうか」。

これらの質問に対する答えの中に、あなたの本当の気持ちが隠れています。もし「一緒にいると心が温かくなる」「相手の笑顔が見たいと思う」「会えないと寂しい」と感じるなら、それは独占欲だけではなく、愛情が育ち始めている証拠です。

でも、もし「ただ自分のそばにいてほしいだけ」「相手の幸せより、自分が安心したい」と感じるなら、それは一時的な独占欲かもしれません。どちらが良い悪いではなく、自分の本当の気持ちを知ることが大切なのです。

次に、相手との距離感を調整してみましょう。「取られたくない」という焦りから、無理に相手を束縛しようとしたり、過度に連絡を取ろうとしたりすると、かえって相手を遠ざけてしまうことがあります。大切なのは、自然なコミュニケーションです。相手の自由を尊重しながら、あなたと過ごす時間が心地よいものだと感じてもらえるような関係を築いていきましょう。

相手が他の人と楽しそうにしていても、それを責めたり、不機嫌になったりするのではなく、「そうなんだ、楽しそうでよかったね」と笑顔で返せる余裕があるといいですね。その余裕が、あなたの魅力をさらに引き出してくれます。

そして、もし可能なら、思い切って相手と話し合ってみることも大切です。「実は、まだ自分の気持ちがはっきりしていないんだけど、あなたのことを大切に思っている」と正直に伝えてみましょう。完璧な言葉を探す必要はありません。不器用でも、誠実にあなたの気持ちを言葉にすることで、相手もあなたの真剣さを感じ取ってくれるはずです。

大切なのは、相手に不安を与えないような言葉選びです。「まだ分からない」という不確かさを伝えつつも、「でもあなたは私にとって特別な存在だ」という気持ちも一緒に伝えられるといいですね。

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