雨上がりの夕暮れ時、あなたはスマホを握りしめていました。思い切って送ったメッセージ。「今度一緒に食事でもどうかな?」
そして返ってきた答えは「ごめん、その日は予定があって…」
胸が少し締め付けられるような感覚。「やっぱり脈なしだったのかな」という思いが頭をよぎります。でも、ちょっと待って。本当にそうでしょうか?
私は10年以上、恋愛カウンセラーとして多くの人の恋の悩みに向き合ってきました。その経験から言えることは、「断られた」というたった一つの出来事だけで、すべてを諦めるのはあまりにももったいないということ。
今日はあなたに、食事に誘って断られた後も、希望を持ち続けるためのヒントをお伝えしたいと思います。あなたの恋はまだ終わっていないかもしれません。むしろ、これからが本当の始まりになるかもしれないのです。
断られた理由を「深読み」するのではなく「理解」しよう
「断られた」という事実だけを見れば、確かに落ち込むかもしれません。でも、その断り方やその後の対応には、相手の本当の気持ちが隠されていることがあります。
私の友人の和也は、長い間片思いしていた同僚の美咲さんを食事に誘いました。最初は「今週はプロジェクトの締め切りがあって…」と断られたのです。普通なら「あぁ、脈なしか」と諦めてしまうところでしょう。
でも和也は美咲さんの言葉をよく聞いていました。「今週は」という言葉に希望を見出し、「じゃあ、プロジェクトが終わった来週はどうかな?」と再度誘ってみたところ、「うん、それなら大丈夫かも」という返事。結果的に素敵なディナーデートが実現し、今では2人は付き合っています。
和也の話を聞いて思ったのは、断られた時に大切なのは「言葉の裏を読む」ことではなく、「言葉をそのまま受け止める」勇気なのかもしれないということ。美咲さんは忙しかっただけで、和也のことを嫌いだったわけではなかったのです。
「断り方」に隠された本当のメッセージを読み取る
断られ方にはさまざまなパターンがあります。そのパターンを理解することで、相手の本当の気持ちに近づけるかもしれません。
脈ありサイン:代替案を提示してくれる
「今日は無理だけど、来週の土曜日ならどう?」 「その店は行けないけど、〇〇ならいけるよ」
このように具体的な代替案を提示してくれる場合は、かなり脈ありと考えて良いでしょう。相手はあなたと会う意思があり、それを実現させるために別の提案をしているのです。
私の相談者の中に、初デートの約束をした直後に相手の親族が急病で入院し、デートをキャンセルされた女性がいました。彼女は「これは断るための口実かも」と不安になっていましたが、相手からは「状況が落ち着いたらぜひ会いたい」というメッセージと共に、具体的な日程の提案がありました。実際に彼女が提案された日に会ってみると、相手は親族の状況も詳しく話してくれ、誠実さを感じたそうです。今では交際に発展し、彼女は「あの時、単なる言い訳だと決めつけなくて良かった」と笑っています。
微妙なライン:理由は明確だが代替案がない
「今週はずっと仕事が忙しくて…」 「その日は友達と約束があるんだ」
明確な理由はあるものの、代替案がない場合は要注意です。でも、ここで諦めるのはまだ早い。
東京在住の健太さん(28歳)は、職場の同僚の麗子さんを食事に誘いましたが、「今月は実家に帰省する予定があって」と断られました。代替案はなかったものの、理由は具体的だったので、健太さんは落ち着いて「そうなんだ、楽しんできてね。また機会があったら誘うよ」と返事をしました。
麗子さんが帰省から戻った後、健太さんは自然な流れで社内のグループランチに麗子さんを誘いました。個人的な食事ではなく、気軽に参加できる形にしたのです。このグループランチがきっかけで会話が弾み、その後自然と二人きりで食事に行けるようになりました。
健太さんの事例から学べるのは、一度断られても、アプローチの仕方を工夫することの大切さです。より気軽な形で誘ってみる、グループでの食事から始めてみるなど、相手が「YES」と言いやすい状況を作ることも効果的です。
脈なしの可能性:曖昧な理由と拒絶の姿勢
「ちょっと予定が…」 「今は恋愛する気分じゃなくて…」
曖昧な理由で断られ、さらに会話が続かない場合は、残念ながら脈なしの可能性が高いでしょう。でも、それは決してあなた自身の価値が否定されたわけではありません。
私の元相談者の美樹さんは、長く思いを寄せていた同僚に食事に誘って断られました。理由も曖昧で、その後も特に関わりを持とうとする様子はなかったそうです。「最初は自分に何か問題があったのかと落ち込みました」と美樹さんは振り返ります。
しかし、時間が経つにつれて「相性の問題だったんだ」と理解できるようになったと言います。その後、趣味のヨガ教室で知り合った男性と交際するようになり、「あの時フラれていなかったら、今の彼と出会えなかったかもしれない」と話してくれました。
断られることは、あなたに合う人との出会いに向けた一歩かもしれないのです。
断られた後のアプローチ戦略
さて、断られた後にどうすれば良いのか、具体的な戦略を考えてみましょう。
1. 適切な「間」を置く
すぐに再度誘うのではなく、適切な間を置きましょう。相手が本当に忙しいなら、その状況が改善するのを待つことも大切です。目安としては、断られた理由(「今週は忙しい」「体調が優れない」など)に応じた期間を置くと良いでしょう。
仙台に住む航平さん(31歳)は、好きな人に食事に誘って「今は繁忙期で」と断られました。彼は焦らず3週間ほど経った頃、相手のSNSで「やっと一段落ついた」という投稿を見て、「お疲れ様。落ち着いたなら、今度リフレッシュしにカフェでも行かない?」と誘ったところ、「ぜひ行きたい!」との返事がきたそうです。
相手の状況に寄り添い、タイミングを見計らうことで、成功の確率は高まります。
2. カジュアルな形から再アプローチ
もし正式な「食事デート」で断られたなら、次はもっとカジュアルな形で誘ってみるのも手です。
「お昼休みに新しくできたカフェ、ちょっと行ってみない?」 「この間話してた映画、上映会があるんだけど、興味ある?」
ハードルを下げることで、相手も応じやすくなります。
大阪在住の真理子さん(26歳)は、好きな人をフレンチレストランに誘って断られました。落ち込んだものの、諦めきれず、オフィス近くの話題のパン屋の食パンを職場に持っていき、「すごく美味しかったから、よかったら」と渡したところ、相手から「ありがとう!今度一緒に行ってみたいな」と言われたそうです。
「最初からいきなりディナーデートだと緊張するけど、パン屋さん巡りなら気軽に応じられたみたい」と真理子さんは分析しています。
3. 自分の魅力を高める時間に変える
断られた後の時間は、自分自身を磨くチャンスでもあります。新しい趣味を始めたり、ファッションを少し変えてみたり、自己投資の時間にしましょう。
東京の大学生、翔太さん(22歳)は、憧れの先輩に食事に誘って断られた後、落ち込む代わりに大学のディベートサークルに入会しました。「自分に自信をつけたかった」というのがきっかけだったそうです。数ヶ月後、サークルの発表会で堂々とスピーチする姿を見た先輩から「最近かっこよくなったね」と声をかけられ、その後の食事に繋がったとのこと。
「断られたことで一度立ち止まり、自分を見つめ直す時間ができた。それが結果的に良かった」と翔太さんは振り返ります。
断られても希望を持ち続けるための心の持ち方
最後に、断られた後も前向きな気持ちを保つためのヒントをお伝えします。
「No」は「Not now(今はまだ)」かもしれない
断られたことを「永遠のNo」ではなく「今はまだ」と捉えてみましょう。人の気持ちや状況は変わるものです。
京都在住の由美子さん(29歳)は、同じ職場の男性に何度か食事に誘われましたが、当時付き合っていた人がいたため断っていました。しかし、その関係が終わった半年後、「以前誘ってくれたレストラン、まだ行ってみたい?」と自分から誘ったところ、相手は大喜びで、現在は結婚を前提に交際中だそうです。
「彼は私が断った時も、『いつか機会があればぜひ』と穏やかに受け止めてくれた。その誠実さに惹かれたんです」と由美子さんは話します。相手の「No」の裏には様々な事情があるかもしれないのです。
断られる勇気こそ成長の証
誘って断られることを恐れるあまり、何も行動しない人もいます。でも、断られる勇気を持つことこそ、人間的な成長の証です。
名古屋の会社員、智也さん(35歳)は、「若い頃は断られるのが怖くて、好きな人がいても何も行動できなかった」と振り返ります。しかし30歳を過ぎた頃、「このままじゃいけない」と一念発起。気になる人に声をかけるようになりました。
「最初の頃は断られることも多かったけど、だんだん慣れてきた。そして気づいたんです。断られても自分の価値は何も変わらないんだって」
今では素敵なパートナーと巡り合い、「断られる勇気を持てたから、今の幸せがある」と語る智也さん。断られることを恐れず、前に進む勇気を持つことの大切さを教えてくれます。
「縁」を信じる心の余裕
すべての出会いには意味があります。たとえ今回の人との恋が実らなくても、その経験があなたを成長させ、本当の運命の人との出会いに近づけるのかもしれません。
福岡在住の梨花さん(27歳)は、大好きだった同僚に思い切って告白し、食事に誘いましたが断られました。「当時は世界が終わったかと思うほど落ち込みました」と梨花さん。
しかし、その経験をきっかけに転職を決意。新しい職場で出会った人と交際するようになり、今では「あの時断られていなかったら、今の彼との出会いはなかった」と話します。
「人との縁は不思議なもの。一見遠回りに見えても、実は自分にとって最善の道だったりするんです」という梨花さんの言葉には、深い人生の知恵が感じられます。
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